(俺)と「私」の諸事情



「はい。」

ニコッと笑って返事をする。

「えーっと、お前の課題曲はSilent Voltageだよな。どうだ?」

「えぇ、ま、まぁ。少し歌が低いですかね。」

「そりゃそうだ。ダンスはできるか?」

「まぁまぁです。」

「そうか。お前は経験者か?」

「いえ。自主練のみです。」

なんていう質問だらけの会話。

早く本題に入って欲しいんだけど...。

「本題は、アクロバットのことだ。」

アクロバットか。やっぱり。

「お前、中一だろ?バク宙は無しでいい。ま、くじの中でこれがダンス一番むずい課題曲だからな。」

あれ、俺アクロバットできない認定されてる?

もしバク宙がなければ難なくパフォーマンスできる。

一番難易度が高いのがアクロバットだからな。

でも、もしバク宙をなくしたら、

父親にしばかられるに決まってる。