(俺)と「私」の諸事情



席は取っておいた方がいいし。

俺は席に持っていた水が入ったペットボトルを置いておしゃれな売店に向かった。

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売店について一番最初に目が留まったオムライスを頼んで受け取り席に戻った。

オムライスを食べながらイヤホンをしてSilent Voltageの動画をリピート再生した。

歌はもう入ったんだけど、ダンスがあともう少し。

振りが速くて追いつけないところがある。

そこを中心的に見て脳内に染みつかせる。

…振りやってみないとわかんないけどほぼ覚え—

「ねえ、そこいい?」

突然の上からの声にイヤホンを外して振り向くと、そこには...

なんでも見透かすような瞳、少し赤みのかかった髪色の「美女」という言葉が似合うような圧倒的なオーラを持つ容姿端麗な女の子がいた。

あれ、どこかで見た事ある...?

「どうぞ。」と、とりあえず言ってイヤホンを付け直そうとしたら、

ざわざわざわっ

とカフェスペースがざわめいた。