(俺)と「私」の諸事情



課題曲のくじ引きが終わって改めてセツヤがステージに出てきてマイクを持った。

「全員が引き終わりました。何の曲になっても文句は無しだよ?」

念押し、と言うようにパチンとウインクする。

それに参加者はざわっとわく。
…それ、参加者の虜になっちゃうからやめた方がいいと思います。

「じゃあ、前半者には関係ないけど、後半者の話をしたいと思う。」

ニコーと笑いながらセツヤは続ける。

「後半者は明日くじ引き撮影、まぁ前半者が今やったことだね。それをやります。」

あっ、そっか。260人いるから半分にわかれてる。今ここにいるのは130人なんだ。

「あ、そうだ。伝え忘れてたことがある。期限は2日。今日、この撮影が終わってから次の日、その次の日、つまり明後日。午前9時から一次審査を始めます。会場はここ。明日一日練習期間があるからたっぷりと練習してね。」

会場がびっくりしたような声で包まれる。
…いやいやいや。これ、一番大事じゃん。