(俺)と「私」の諸事情



…といっても、父親の曲を俺がパフォーマンスするって...なぁ。

正直言って俺は父親のことは好きじゃない。
もしここに父親がいたら俺が父親の手本として練習しないといけないから。
さらに、父親は俺を父親のレプリカとしてレッスンさせられているし父親の曲だっていったらもっとレッスンを増やされて...なんて考え始めたら止まらなくなってしまう。

やばいなあ、正直。

とりあえずこんなことを考えるのは後にして今は観客としてオーデションを見よう。

…こうして見てみると本当に曲のジャンルは様々だった。
例えば女の子には有利(多分)のキラキラ可愛い系の曲や、王道の女性アイドルソング、J-POP、さらにはバラードとかアニソン、ソウルなど...本当にたくさんあった。

ボーカルを武器にする人がダンス重視のヒップホップを引いたり、逆を言うとダンスが得意な人がビブラートの強いR&Bを引いたりする人もいた。

こう考えたら俺が引いたのってまだマシな方なのか?

なんて思ってしまう。

まぁどちらにせよ、俺はにとってはハズレ曲だ。

本気で頑張らないと。