溺愛センパイと雨空の下で。

その言葉にそらちゃんはブンブンと頭を縦に振ると、ハハハッと乾いた笑いをした柊木先輩はスマホをなにか操作して耳にスマホを当てた。


「あー、風羽?今すぐ食堂来い、じゃねぇとマジでお前が後悔することになる。じゃ!あ、走ってこいよー!」
『はっ、はぁ!?待て、どういう…』


3ヶ月ぶりに聞く声を最後まで聞くことなくブチッと切った柊木先輩は悪い笑みを浮かべながら、「俺一人じゃ食い切らんねぇしね」と呟いた。


「そらちゃんの分は俺が食うから、守咲ちゃんの分はちょっと待っててね。もうすぐ来る奴に食わせるよ」


突然心臓が暴れ始める。
た、橘先輩が、来る。

電話越しに聞こえた声は間違いなく橘先輩の声だったもん。
ふと気になった前髪をコームで整え、暴れる心臓を見ないフリしてそらちゃんと柊木先輩と話をした。

すると、5分も経たないうちにガタガタガタ!!!と食堂前のスノコの上を走る音が聞こえると、

この3ヶ月…間ずっと聞きたかった声が耳に届いた…。


「っハァッハァッおい!陽斗(ハルト)!なんだよ!さっき、の……でん、わ……って、…え、時雨、ちゃん?…え?」