溺愛センパイと雨空の下で。

「…っぷ、むり、私、これ以上食べたら、っ吐くっ」
「そらちゃん!もう無理しなくていいよ!大丈夫!私が食べる!」
「…いや、無理でしょ、時雨も残ってるじゃん」


私一人分くらいなら時間かけていいなら食べられる気はするけど、そらちゃんのもってなると確かに厳しい。
それに気が付けば食堂からはどんどん人が離れていき、5時間目が始まるまで残り20分無いくらいになった。

あと10分くらいで食べきらないと授業に間に合わないけど、あと10分で私の分さえ食べ切れるか怪しい。

だってもう、服の上から触っても胃が膨れ上がってるのが分かるくらいだもん…。
大人しくハーフサイズにすべきだった…


「あっ、守咲ちゃんとそらちゃんじゃん!」


次は私とそらちゃんを呼ぶ、男の人の声が聞こえた。
橘先輩なわけないし、もう今は顔を上げる動作だけでゲロ吐きそうになるから申し訳ないけど無視をした。

高校1年生の時も多少はあったんだけど、高校2年生に上がってから見知らぬ生徒に名前を呼ばれることが増えた。

お友達だった時に申し訳ないからいつも呼ばれたら目線をやるんだけど最近は半分以上の確率で全く知らない先輩や同級生、後輩まで。