溺愛センパイと雨空の下で。

橘先輩とはあれ切り全く連絡を取っていない。
もちろん3年生と関わるタイミングなんて無いし、たまたま会うことだって学年が違えば無い。

普段生活しているフロアも下駄箱も違う。

橘先輩のお誘いを断った手前、私からなにか連絡することも憚られたし、そもそも何を連絡すればいいのかも分かんない。

けれど、あれから1ヶ月の間は、通知が鳴る度に橘先輩の存在が脳裏を掠めた。

でも橘先輩とお話できたのも3ヶ月前の話で
たまに授業中に運動場で体育をしている先輩方の中から橘先輩らしき人を見つけるくらい。


学食に行くことが決まってすぐに浮かんだのは、『もしかしたら先輩いるかも…』という淡い泡い期待。


でもこんな大人数の中から先輩を見つけられるわけないし、そもそもこの前教室に行った時、お弁当食べてたし…。


気が付けば注文を終えて、例のハンバーガーを手にしたそらちゃんがやって来た。

そらちゃんが両手で抱えるハンバーガーは1つが信じられないくらい大きい。

そう、このハンバーガーは『超BIG!!食堂全メニュー挟んでみたhamburgerrr!!※食べきれない学生のためにハーフサイズもあるわ♡』というまるで閉店間際のセールのようなハンバーガーで