「莉桃〜」
ちょっと緊張気味で、目の前の女の子に声を掛ける。
彼女がゆっくり振り向いてくる途中、
視界の端に映った窓に今日は快晴だな、なんて思う。
くるくるした茶色い髪の毛が視界に入って、視線を窓から目の前に戻す。
「…どしたの。蓮くん」
身長のせいで、不可抗力に上目遣いなこの子は、
生徒会長で、俺の好きな人。
「今日天気良いね」
心なし程度、声を少し甘くして声を掛ける。
…んでも、返事が返ってこないからもう一言。
「秋だけど、ちょい暑そう」
もうずっと、スルーしてる目の前の莉桃。
なんか、おれの顔見つめてくる。
可愛いけど不安になって変わるんだよな。
……ほら、莉桃ちゃん可愛いからさ?
いつまで経ってもぼけっとしてる莉桃に痺れを切らしたおれは、
「莉桃っ!ぼーっとしない!」
注意すると、ハッとなる莉桃。
「あご、ごめんね!考え事してたら…」
…なんでそんな焦るの
まさか、
「まさか、男のこと考えてた?」



