コトドリ様

それでもどうにか影山さんの家に到着してチャイムを鳴らしたら、元気な足音が家の中から聞こえてきて「はーい」って小学生の男の子が出てきたの。
そうそう、影山さんとこの子供は小学3年生の息子さんひとりなんだよね。
私たちはもう中学生だから、あまり関わりもなくてすっかり忘れてたけど。
その後ろから影山さんも出てきて「あら、宮内さんとこの双子ちゃん。なにか用事?」って、すごく物腰柔らかく言ってくれたの。
まぁ、ご近所さんだから普段から挨拶くらいはしてるし、面識はあるから怪しまれるようなことなんてなかった。
そしたらずっと私の後ろにいた梢が急に前に出てきて「娘さんいますか?」って。