コトドリ様

だけど嘘を付きとおせる自身もなくて素直に「ごめんね」って言った。
梢は昨日と同じくらい真っ青な顔してたけど、でも倒れたりはしなかった。
ただずっと「いたのに。友達だったのに」って呪文みたいに繰り返してて、それも怖かった。
だから私梢を納得させるために「今から影山さんとこに行こう」って誘ったの。
実際に家に行ってみれば娘さんがいるかどうかわかるでしょう?
そしたら梢も頷くから、ふたりですぐに出かけることになったの。
影山さんの家まで歩いて3分もかからないけれど、その間の沈黙がすごく重たくて苦しかった。