君に捧げるアイラブユー




「東でよかった。嬉しい」



いつものように軽い冗談みたいに言ったつもりだったのに、自分の声が少しだけ震えていたのが分かってしまう。ドキドキ、と心臓がうるさい。静かな保健室の中だと、自分の音だけがやけに大きく感じる。



「私のこと、見ててくれたの?」



笑って誤魔化すようにそう言った瞬間だった。

ふいに、東が顔を上げた。その目がまっすぐこちらを捉える。



「俺は、いつも西宮のこと見てるよ」

「え?」



……今、なんて言ったの。

この人は、いつも通りの声で、いつも通りの顔で、平然とそんなことを言う。意味が分からなくて、でも胸の奥だけがうるさくて、息が浅くなる。

立ち上がった東の顔を、私はベッドの上から見上げていた。距離は近いのに、遠い。優しくて、穏やかで、いつも通りの表情。なのに、何を考えてるのか全然分からない。

ドキドキしてるのは私だけで、熱くなってるのも私だけみたいで、それが少し悔しい。