「足痛めてんのに、無理して歩いたらダメだろ」
そう言って、少しだけ目を細める東の表情は、いつもよりもずっと優しくて、どこか心配そうで。
「え?」
なんで、東が知ってるの?私、誰にも言ってないのに。
「え、すぐり足痛めたの!?」
「そ、そう…さっきの試合でやっちゃって…でも、捻っただけだし大丈夫」
慌てて取り繕うように笑ってみせる。
ふたりに心配をかけたくなくて、いつも通りを装って、私は一歩踏み出した。
その瞬間、ズキッ、と鋭い痛みが足に走る。
「…っ、」
声を出さないように唇を噛みしめるけど、痛みは容赦なく広がっていく。
うぅ…さっき、大丈夫なんて言ったけど。本当は全然、大丈夫なんかじゃないよ~っ!



