「そっかー…残念。バスケしてる東、見たかったな」
だって絶対かっこいいに決まってる。
シュートだって軽々決めて、周りから歓声なんか上がっちゃったりして、そんな姿、想像するだけで眩しすぎるのに。
それをこの目で見られないなんて、もったいなさすぎる。
男子と女子でネットで仕切られてるだけでも十分つらいのに、同じ空間にいるのに試合すら見られないなんて、なんの拷問なのって思うくらいだ。
すると、その時だった。東が少しだけ体をかがめて、下から私の顔を覗き込んでくる。
「俺も、西宮がバスケしてるとこ見たかったな」
その距離とその目線が反則すぎて、心臓が一気に暴れ出す。
「…っ、み…見なくていい!マヌケだから!運動神経皆無だから!」
反射的に全力で否定してしまう。
だって無理。そんな至近距離でそんなこと言われたら、冷静でいられるわけない。
しかも東に自分のダメなところなんて絶対見られたくないのに。



