君に捧げるアイラブユー





「ユウウツ~」



みんなの邪魔にならないように、できることなら透明人間になりたい。


パスは来ませんように、ボールは飛んできませんように、シュートなんて絶対に回ってきませんように――

それが私の体育のモットーで、その結果、成績は安定の2。


むしろ、どこをどう評価したら2がもらえるのか不思議なくらいで、毎回ギリギリの評価をもらえていることに体育の先生への感謝が止まらない。


しかも今日は、先生のうっかりミスで3組と合同授業。


つまり、ネットの向こうには奴もいるわけで、ただでさえ落ち着かないのに、余計に心臓に悪い。



よいしょ、と気合いを入れて立ち上がろうとした、その瞬間。


トン、と軽い衝撃が背中に当たった。



「…?」


「ごめん、大丈夫?」



振り向くと、私の王子様だ。



「東!」


「痛くなかった?」


「ぜーんぜん!大丈夫!」



なんでいるの…!?さっきまでステージに転がってたのに!

とりあえず、ラッキー!