君に捧げるアイラブユー





「はー、やっぱり北見くんかっこいいね」


「かっこいいというか、麗しい…というか」



そんな甘いため息があちこちからこぼれる体育館の午後、きらきらとした視線の先にいるのは、誰もが二度見をするほどの麗しい王子様。



――北見天馬(きたみてんま)



高い天井から差し込む光を浴びて走る姿は、まるでスローモーションみたいで、跳ねる汗さえも宝石みたいに見えるらしい(クラスメイト曰く)。



体育の授業中、先生の手違いで1組と3組の時間割がかぶってしまい、急きょ合同授業になったその日、体育館はいつもより黄色い声が飛び交っていた。



中央に張られたネットで半分に仕切られたコート、こちら側では女子のバスケの試合、あちら側では男子の試合。



ネット越しに見える北見くんは、まるで別世界の住人みたいで、軽やかにボールを操り、ひらりと身をかわし、シュートを決めるたびに歓声が上がる。