青い青い空




 カランコロンと、店のベルが鳴る。

 扉から現れた人物に、店主の紅林かおんは頬を緩めた。


「久し振りね。ブレンドとホットサンドでいいかしら」

「そうですね。よろしくお願いします」


 カウンター席に着いた青崎広夜は、水に一口口を付けたあと、おしぼりで手を拭きながら「そういえば」と切り出した。


「選定の件はどうなったのでしょう」

「……知りたい?」

「知らせていただいても、僕は彼らを()()気は到底ありませんけどね」

「あらあら。新しく派遣した死神ちゃんも誑し込まれちゃったわけね」


 届いたホットサンドとブレンドに口を付ける、青崎広夜の姿をした新しい死神の前で、紅林かおんの姿をした上級神は頬杖を突きながらにこりと笑った。