青い青い空


 どこまでを理解してくれるかはわからなかったが、それでももうこれ以上の隠し事はできないと悟り、聡い父に全てを打ち明けることにした。


 気付けばこの体の人間になっていたこと。

 自分が知る限り、青崎宵という人間は、赤ん坊の時に死亡していること。

 そして、自分が一体誰なのか。


「本当のところを言うと、俺もどうしてこんな事態になってるのかはわからねえ。ただわかってるのは、神様はやっぱり残酷だってことくらい」

「僕は、そうは思いませんよ」

「なんで」

「つまり僕は、他ではできない経験をしているということ。父さんと呼んでもらえることも、恋愛相談をしてもらえることも、できたのは僕だけなのでしょう?」

「後半余計なんだけど」

「子供の成長を願わない親などいません。それが、たとえ中身が違ってもね」


 聡い父は、理解したのだろう。それが嘘ではないことを。

 俄かには信じがたい話を、目の前に座る今の父は、信じてくれたのだ。