青い青い空


 ……それでは何故、彼が青き龍とはなっていないのか。自分がまだ、傀儡の身でありながら青き龍として存在しているのか。


「君も怒ってるのかな。もしかして君は、青き龍になりたかったのかな」


 かつての古葉龍青が眠る墓石の前で、一人呟く。「だったらごめんね」としゃがみ込みながら。


「上級の神たちは焦っただろうね。死神が刈ったはずの君の魂が、ごっそり消えてなくなってるんだから」


 同じ色を持っていたからか。それとも己が傀儡であるからか。

 君の()()()()は、自分の心にはよく響いていたよ。


「傀儡である僕が、一体どれだけの間神様を騙し続けていられるかわからないけど……まあ精々、死神サンと頑張ってあげるからさ」


 彼女の願いを叶えたい?

 彼女が笑っているところを見ていたい?

 彼女が生きていれさえいればそれでいい?

 ……もう、嘘ばっかり。



「死ぬ直前までずっと格好付けていたんだから」


 今度はちゃんと、本音に向き合わなきゃ許さないんだからね。