偽カノ始めたら、彼の本気が止まらない件

ベッドに寝転んで、ピースサインをしている自撮り画像に、送られてきた時噴き出してしまった。

スマホの向きが違うだけで、何で同じ構図で画像を送り合っているんだろう。


「まあ、いつかこのベッドで雫が寝るっていう日がくるかもしれないじゃん?」

「だから、何でそうなるの?絶対にないし、セクハラじゃない?」

「何でそれがセクハラ発言になるかなー?別に変な事は言ってませんけどー?」


ポンポンと軽快に返してくる桐谷君に口で勝てない。

恋人ごっこを開始して初めての週末を迎えようとしている。

羽菜に話して以来、体験型恋愛リアリティと思っているので、最初のうちにあったドキドキした反応は全くなくなった。

何を言われても何をされても『どうせ演技だし』というワードがあるので、冷静さを失わずにいられる。


「ところで、明日の土曜日、どこにデート行く?」

「……うーん」


どこにデート行く?と聞かれても、みんなどんなところでデートしてるんだろ?