偽カノ始めたら、彼の本気が止まらない件

キラキラ君からやっと桐谷君って言えるようになったのに、今度は名前を呼ばなければならない。

うっかり桐谷君って言いそうになったけれど、すぐに名前が出てきた。


「お、おう。……んじゃ、行きますか。はい」


そう言って、悠斗は手を出してきた。

頷きながら私も手を差し出す。

ギュッと指を絡ませ、力強く繋がれる。

まだちょっと慣れないけれど、昨日、帰り道でも繋いでくれたから、少しずつ慣れてきているところ。

……って、慣れていい物なのかわからないけど。


「え、うそ!見て見て!」

「桐谷君と栗原さん、付き合ってたの?!」


駅から学校までの道は、うちの学校の生徒で溢れかえってる。

イケメンでモテる男の子が女の子と手を繋いで歩いていれば、誰もが驚くに決まってる。