偽カノ始めたら、彼の本気が止まらない件

「……そっか。何もないなら良かった。助け入るのが遅れてごめんな?」

「……あの、肩」

「え?」

「いつまで、肩抱いてるの?」

「ああ、ゴメンゴメン。でも、こうでもしなきゃ、あいつに信じてもらえないと思って。マジで信じて逃げちゃったじゃん」


そう言って、私から手を離してキラキラ君は笑った。


「で、お礼は?何もないの?」

「……助けてくれて、ありがと」

「どういたしまして。こういう事もあるから、彼氏、必要でしょ?今まで知らない奴に告白されて、何もなかったのが不思議なくらいだよ」


確かに、よく考えてみたら、知らない男に呼び出されて、何もなかったのは、運が良かった事と、相手がみんないい人たちだったからだ。

勝手に男なんてって思っていたけれど……。

私はなんて、危機感の無い事をしていたんだろう。