記憶の欠片

 楽しい時間は、あっという間に過ぎていった。

 水平線の向こうで太陽がゆっくりと姿を消し、空はオレンジと紫が混ざり合ったグラデーションに染まっていく。

 海に反射する光がキラキラと揺れ、最後の輝きを見せている。

 潮風が少し冷たく感じられるようになり、夏の終わりを知らせていた。