優しい雨が降る夜は

翌年。
美空と光太郎の結婚から3ヶ月後の6月。

美月と優吾の結婚式が執り行われた。

幸せで胸をいっぱいにさせながら愛を誓い合い、ハートのからくり箱のマリッジリングを交換する。

純白のウェディングドレスに身を包み、涙で潤んだ瞳で見上げる美月に、優吾は優しく微笑んだ。

「美月、誰よりも君を愛している。必ず君をこの手で幸せにしてみせる」
「私も、世界で一番あなたが好きです。私もあなたを幸せにしたい」

見つめ合うと、優吾はそっと美月のベールを上げて、肩を抱き寄せる。

想いを込めて、優吾は優しく美月に口づけた。

愛に満ちたウェディングキスに、二人の胸は打ち震える。

いつまでも心に残る瞬間。
二人の大切な思い出が、また1つ増えた。

「おめでとう、お姉ちゃん、優吾さん」
「おめでとう、優吾、つきちゃん」

「おめでとう、風間さん」
「おめでとう、美月ちゃん」

「おめでとう、スーザン姉さん、優吾さん」

フラワーシャワーを浴びて、二人は心からの笑顔を浮かべる。

ずっとずっと忘れない。
この日のこの感動を。

そして必ず幸せにする。
誰よりも大切なこの人を。

美月と優吾はそう心に誓い、見つめ合った。

家族、友人、そして優しい雨の祝福を受けながら……

(完)