୨୧‥∵‥‥∵‥‥∵‥‥∵‥‥∵‥‥∵‥୨୧
翌日。
私は(なぜか)黒川さんとあみちゃんとしの、そして黒川さんの友達の桐生さんと一緒にショッピングモールに来ています。
「つむちゃん、ここはこの神部あみ様に任せときなさい!」
…ということらしいです。
なんかよくわかりませんけど。
チラリと隣を見ると、かなり背の高い桐生さんがいました。他校らしく、初対面です。黒川さんとは違い、きらきらの金髪。耳にはたくさんのピアス…。
桐生さんには失礼だけど、だいぶ怖そう。
でも黒川さんのお友達ということで、きっと悪い人ではない…ですよね?多分。
すると、あみちゃんが手を上げました。
「じゃあどこ行く?」
あみちゃんが仕切ってくれるそうです。ショッピングモールに仕切りとかあるのかはわかりませんけど。
かなり大型のショッピングモールで、昼食もここで食べるそうです。お母さんに言ったら渋々OKしてくれました。
「うぃー、えーとまずあそこの雑貨屋行かね?」
そう言って桐生さんが指さしたのは、きのこの時計などたくさん可愛い物が置いてある雑貨屋さん。
「えっ、桐生さんそんなとこ行くんすか!?」
しのはめっちゃ驚いてます。
「うぃ?俺じゃない。多分こーゆーの黒川が好き」
「そ、そうなんですか!?」
黒川さんは照れたように顔を逸らしました。
「妹がいるから、それで…」
「それで!?それで黒川も好きになったってわけ!?」
あみちゃんが目を輝かせて黒川さんを問い詰めています。
黒川さん、たじたじ。
そんなこんなで雑貨屋の中に入ると、本当に可愛すぎる雑貨がたくさん置いてありました。
その中で私が惹かれたのは、さくらんぼが端っこにちょろっと書かれたレターセットです。
「わっ、可愛い」
「へー、月城こーゆーの好きなの?」
へっ!?
思わず可愛いと呟くと、横から黒川さんの声が降ってきました。
「あ、はっ、はい!」
「そうなんだ」
そう言って、何気ない動作でそのレターセットを手に取る黒川さん。
どきどきしながら聞いてみます。
「黒川さんもこういうのが好きなんですね。買うんですか?」
すると、黒川さんはさらっと言いました。
「いや、奢る」
「えっ?」
あまりにさらっと言われたもんなので、私は口をぽかんとあけて固まりました。
え?奢る?誰が?
それって…つまり、私は奢られるってことですよね?
だめだめだめっ!
「い、いや、大丈夫です!ちゃんと自分のお金で買うんで!」
慌てていうと、黒川さんは少しだけ口角を上げて言いました。
「月城、来週誕生日だろ?遠慮しなくていいから」
あ…。
覚えていてくれたんですか!?この私の誕生日を?
「じゃ、じゃあ、ありがたく…すいません、ありがとうございます」
「いいって」
本当は…このレターセットで、あなたに告白したら…とか考えちゃったりしたんですけどね。
そうやって会計を済ませてもらい店を出ると、他のみんなはもうすでに買い終わっていたらしく待ってくれていました。
「うぃ、え?何?黒川さん、女の子への奢りですかぁ?」
「うん。月城。来週誕生日だし」
ニヤニヤしながら桐生さんが尋ねましたが、黒川さんは目線もあげずに淡々と答えます。
そうやって手渡された紙袋には、なんとこれも密かに可愛いなと思っていた薄黄色に赤のチェックのペンポーチ。
「え、黒川さん、これ…」
「月城に似合いそうだから」
それだけ言ってまたどこかへ歩き始めました。
ぽかんとしていると、後ろから急にしのとあみちゃんが声を抑えた悲鳴をあげました。
「きゃーっ!つむちゃん!絶対脈アリだって!」
「うん、まじ。いや、もうほんと良かったね!嬉しいでしょ」
感激で私はただこくこくと頷きます。
ぼうっと紙袋を見つめていると、みなさんはもう前に進んでしまっていました。
「ま、待ってくださいっ」
そうして次についたのは、洋服店。
シンプルなデザインですが、ところどころ何かアクセントがついていたりととても可愛いおしゃれな洋服がずらりと並んでいます。
今度こそは自分で買いましょう。
そう胸に決意して、少し短いフリルがたくさんついたデニムのミニスカートと赤いリボンの麦わら帽子をサッと持ってお会計を探します。
思ったよりかなり大きなお店で、初めて来たので同じところをうろうろしてしまいます。
男物のシャツのコーナーを歩いていた時、後ろから声をかけられました。
「月城ちゃんだ」
「あ、桐生さん」
改めて見るとやっぱり背が高い。
驚いて一歩下がってしまった私に気づいたのか、桐生さんはにこっと笑いました。
「怖いでしょ、俺」
「ご、ごめんなさい」
そして、地肌が見えないくらいにゴテゴテとついたピアスを軽く触ります。
「黒川さ、あー見えてめっちゃ綺麗だよね」
「ピアスとかつけてないですもんね」
「うん。見た目もだけど、心も?俺とは大違い」
そう言って自虐的に笑った桐生さんは、どことなく悲しげに見えました。
すると手に持った服が目に入って、あ、そうだ、レジの場所聞かなくちゃ…。
「すいません桐生さん、レジってどこでしょうか」
「レジ?…あ、そうだ、月城ちゃんてサイズ何?」
えっ。
それって、それって、そういうことですか?
一気に顔が赤くなりましたが、桐生さんは「ああ、違う違う」と慌てて言います。
「普通に服のサイズね!?俺見た目は確かにチャラいけど!女遊びとかしないから」
「そ、そそそそうですよね!?すみません!」
「うん」
「Sが多いですけどだぼっと着る時はM選びます」
「おっけ、ありがと」
そう言うと桐生さんは片手をあげて去っていってしまいました。
桐生さんを見送ったところで、あることに気づきます。
「あっ、レジ教えてもらってません」
やらかしました…。
しのかあみちゃんはいないでしょうか…さっきから一度も見てないんですけど…。
そうだ、メールで聞いてみましょう。
と思ってメールを入れてみたのですが、返信はすぐ来ませんでした。
「えっと…店のマップ?…なんてそう簡単にあるわけないですし」
そうやって闇雲に歩いていると。
「これ似合いそうじゃね?」
「え?露出高いのとか着せないのー」
「何、俺そんな奴に見える?」
遠くから男の人の喋り声が聞こえてきました。
もしかしなくても、黒川さんの声です。
気になってチラリと覗いてみると、白いフレアのスカートを手に取っていました。
誰が着るんでしょうか、あれ。
きっと妹さんですね。
「すいませーん…」
私がおずおずと声をかけに行くと、黒川さんが珍しく目を見開いてスカートをばっと後ろに隠しました。
え?
あ、いや、本当に違ったら恥ずかしくて恥ずかしくて仕方がないのですが、私へのプレゼントだったりするんでしょうか。
もし違ったら嫌だから言うにも言えませんし…。
「お、月城ちゃんさっきぶり」
「あのっ、桐生さん、黒川さん、レジってどこかわかりますかね…?」
「ああ、レジ…」
桐生さんは何かを言いかけたのですが、何かに気づいたようにささっと黒川さんの前から退きました。
「ほら黒川」
「え…えっと、ここの右曲がってまっすぐいって左にあるはず」
「ありがとうございますっ」
そうやって急いで私が向かおうとすると、桐生さんが黒川さんをどんっと押しました。
「「わっ」」
ぶつかってしまいます。
「あ、ごめん力加減ミスったー!俺ジーンズ見てくるからあとは二人でよろしく」
そう言ってイタズラっぽく笑ってどこかへ行く桐生さん。
こ、これ絶対はめられてますよね、私!?
「え、何?俺がついていけってこと?」
「ご、ごめんなさい…」
顔から湯気が出ちゃいそうです。
うう、気まずい。
黒川さんは歩きながらスカートをカゴに入れました。買う気満々ですね。
「ここ広いもんな」
「は、はい」
視界に入るだけでドキドキするのに隣で二人きりなんて心臓が口から飛び出る案件ですよ…。
思わず目を逸らしてしまいました。
すると、黒川さんがひょこっと覗き込んできます。
「!?」
「…」
そのままじーっと見つめる黒川さん。
逸らすこともできなくて暴れる心臓を鎮めながら目を見つめ返します。
顔が真っ赤になった私を見て、黒川さんはふっと笑いました。
「月城、やっぱ俺のこと好きなんじゃん」
ーっ!
教室での出来事が蘇ってきて、一気に顔が赤く熱くなります。
そう言って前を見て歩き出した黒川さん。
「まっ、ちょ、あ…」
なんて言ったらいいんでしょうか!これがいわゆる好きバレってやつですか!?そんなこと言うんだったらせめて断りましょうよ!
いろんな気持ちが渦巻く中、レジに着いてしまいました。
黒川さんが買ったのはスカートだけ。
セルフレジにピピっとバーコードを読み込んでいく姿さえも輝いて見えてきます…。
なんか色々恥ずかしい…。
そのまま黒川さんの隣が空いたので、スカートと帽子を読み込んでお金を払いました。
わざわざ距離を空ける必要はありませんし、黒川さんの隣でカバンに服をしまいます。
私の買ったスカートを見て、黒川さんは目をぎょっとさせました。
「え?え、月城、それ買ったの?」
「?はい、そうですけど…あ、もしかしてどこかおかしいですか?」
「いや、全然」
そう言いつつもめっちゃスカート見てますけど!?
おかしいですかね…。
「足…出るくね?」
「ふぁっ」
足!?
く、黒川さん、そこ見ます?
「で、出ますけど…可愛くないですか?」
「ふーん」
そう言って黒川さんはそっぽを向いて先に歩いてしまいました。
あれ?私何か機嫌損ねるようなこと言いましたっけ!?
不安になりながら、何も話すことがないので、私たちはそのままフードコート前で待ち合わせることにしたのでした。
翌日。
私は(なぜか)黒川さんとあみちゃんとしの、そして黒川さんの友達の桐生さんと一緒にショッピングモールに来ています。
「つむちゃん、ここはこの神部あみ様に任せときなさい!」
…ということらしいです。
なんかよくわかりませんけど。
チラリと隣を見ると、かなり背の高い桐生さんがいました。他校らしく、初対面です。黒川さんとは違い、きらきらの金髪。耳にはたくさんのピアス…。
桐生さんには失礼だけど、だいぶ怖そう。
でも黒川さんのお友達ということで、きっと悪い人ではない…ですよね?多分。
すると、あみちゃんが手を上げました。
「じゃあどこ行く?」
あみちゃんが仕切ってくれるそうです。ショッピングモールに仕切りとかあるのかはわかりませんけど。
かなり大型のショッピングモールで、昼食もここで食べるそうです。お母さんに言ったら渋々OKしてくれました。
「うぃー、えーとまずあそこの雑貨屋行かね?」
そう言って桐生さんが指さしたのは、きのこの時計などたくさん可愛い物が置いてある雑貨屋さん。
「えっ、桐生さんそんなとこ行くんすか!?」
しのはめっちゃ驚いてます。
「うぃ?俺じゃない。多分こーゆーの黒川が好き」
「そ、そうなんですか!?」
黒川さんは照れたように顔を逸らしました。
「妹がいるから、それで…」
「それで!?それで黒川も好きになったってわけ!?」
あみちゃんが目を輝かせて黒川さんを問い詰めています。
黒川さん、たじたじ。
そんなこんなで雑貨屋の中に入ると、本当に可愛すぎる雑貨がたくさん置いてありました。
その中で私が惹かれたのは、さくらんぼが端っこにちょろっと書かれたレターセットです。
「わっ、可愛い」
「へー、月城こーゆーの好きなの?」
へっ!?
思わず可愛いと呟くと、横から黒川さんの声が降ってきました。
「あ、はっ、はい!」
「そうなんだ」
そう言って、何気ない動作でそのレターセットを手に取る黒川さん。
どきどきしながら聞いてみます。
「黒川さんもこういうのが好きなんですね。買うんですか?」
すると、黒川さんはさらっと言いました。
「いや、奢る」
「えっ?」
あまりにさらっと言われたもんなので、私は口をぽかんとあけて固まりました。
え?奢る?誰が?
それって…つまり、私は奢られるってことですよね?
だめだめだめっ!
「い、いや、大丈夫です!ちゃんと自分のお金で買うんで!」
慌てていうと、黒川さんは少しだけ口角を上げて言いました。
「月城、来週誕生日だろ?遠慮しなくていいから」
あ…。
覚えていてくれたんですか!?この私の誕生日を?
「じゃ、じゃあ、ありがたく…すいません、ありがとうございます」
「いいって」
本当は…このレターセットで、あなたに告白したら…とか考えちゃったりしたんですけどね。
そうやって会計を済ませてもらい店を出ると、他のみんなはもうすでに買い終わっていたらしく待ってくれていました。
「うぃ、え?何?黒川さん、女の子への奢りですかぁ?」
「うん。月城。来週誕生日だし」
ニヤニヤしながら桐生さんが尋ねましたが、黒川さんは目線もあげずに淡々と答えます。
そうやって手渡された紙袋には、なんとこれも密かに可愛いなと思っていた薄黄色に赤のチェックのペンポーチ。
「え、黒川さん、これ…」
「月城に似合いそうだから」
それだけ言ってまたどこかへ歩き始めました。
ぽかんとしていると、後ろから急にしのとあみちゃんが声を抑えた悲鳴をあげました。
「きゃーっ!つむちゃん!絶対脈アリだって!」
「うん、まじ。いや、もうほんと良かったね!嬉しいでしょ」
感激で私はただこくこくと頷きます。
ぼうっと紙袋を見つめていると、みなさんはもう前に進んでしまっていました。
「ま、待ってくださいっ」
そうして次についたのは、洋服店。
シンプルなデザインですが、ところどころ何かアクセントがついていたりととても可愛いおしゃれな洋服がずらりと並んでいます。
今度こそは自分で買いましょう。
そう胸に決意して、少し短いフリルがたくさんついたデニムのミニスカートと赤いリボンの麦わら帽子をサッと持ってお会計を探します。
思ったよりかなり大きなお店で、初めて来たので同じところをうろうろしてしまいます。
男物のシャツのコーナーを歩いていた時、後ろから声をかけられました。
「月城ちゃんだ」
「あ、桐生さん」
改めて見るとやっぱり背が高い。
驚いて一歩下がってしまった私に気づいたのか、桐生さんはにこっと笑いました。
「怖いでしょ、俺」
「ご、ごめんなさい」
そして、地肌が見えないくらいにゴテゴテとついたピアスを軽く触ります。
「黒川さ、あー見えてめっちゃ綺麗だよね」
「ピアスとかつけてないですもんね」
「うん。見た目もだけど、心も?俺とは大違い」
そう言って自虐的に笑った桐生さんは、どことなく悲しげに見えました。
すると手に持った服が目に入って、あ、そうだ、レジの場所聞かなくちゃ…。
「すいません桐生さん、レジってどこでしょうか」
「レジ?…あ、そうだ、月城ちゃんてサイズ何?」
えっ。
それって、それって、そういうことですか?
一気に顔が赤くなりましたが、桐生さんは「ああ、違う違う」と慌てて言います。
「普通に服のサイズね!?俺見た目は確かにチャラいけど!女遊びとかしないから」
「そ、そそそそうですよね!?すみません!」
「うん」
「Sが多いですけどだぼっと着る時はM選びます」
「おっけ、ありがと」
そう言うと桐生さんは片手をあげて去っていってしまいました。
桐生さんを見送ったところで、あることに気づきます。
「あっ、レジ教えてもらってません」
やらかしました…。
しのかあみちゃんはいないでしょうか…さっきから一度も見てないんですけど…。
そうだ、メールで聞いてみましょう。
と思ってメールを入れてみたのですが、返信はすぐ来ませんでした。
「えっと…店のマップ?…なんてそう簡単にあるわけないですし」
そうやって闇雲に歩いていると。
「これ似合いそうじゃね?」
「え?露出高いのとか着せないのー」
「何、俺そんな奴に見える?」
遠くから男の人の喋り声が聞こえてきました。
もしかしなくても、黒川さんの声です。
気になってチラリと覗いてみると、白いフレアのスカートを手に取っていました。
誰が着るんでしょうか、あれ。
きっと妹さんですね。
「すいませーん…」
私がおずおずと声をかけに行くと、黒川さんが珍しく目を見開いてスカートをばっと後ろに隠しました。
え?
あ、いや、本当に違ったら恥ずかしくて恥ずかしくて仕方がないのですが、私へのプレゼントだったりするんでしょうか。
もし違ったら嫌だから言うにも言えませんし…。
「お、月城ちゃんさっきぶり」
「あのっ、桐生さん、黒川さん、レジってどこかわかりますかね…?」
「ああ、レジ…」
桐生さんは何かを言いかけたのですが、何かに気づいたようにささっと黒川さんの前から退きました。
「ほら黒川」
「え…えっと、ここの右曲がってまっすぐいって左にあるはず」
「ありがとうございますっ」
そうやって急いで私が向かおうとすると、桐生さんが黒川さんをどんっと押しました。
「「わっ」」
ぶつかってしまいます。
「あ、ごめん力加減ミスったー!俺ジーンズ見てくるからあとは二人でよろしく」
そう言ってイタズラっぽく笑ってどこかへ行く桐生さん。
こ、これ絶対はめられてますよね、私!?
「え、何?俺がついていけってこと?」
「ご、ごめんなさい…」
顔から湯気が出ちゃいそうです。
うう、気まずい。
黒川さんは歩きながらスカートをカゴに入れました。買う気満々ですね。
「ここ広いもんな」
「は、はい」
視界に入るだけでドキドキするのに隣で二人きりなんて心臓が口から飛び出る案件ですよ…。
思わず目を逸らしてしまいました。
すると、黒川さんがひょこっと覗き込んできます。
「!?」
「…」
そのままじーっと見つめる黒川さん。
逸らすこともできなくて暴れる心臓を鎮めながら目を見つめ返します。
顔が真っ赤になった私を見て、黒川さんはふっと笑いました。
「月城、やっぱ俺のこと好きなんじゃん」
ーっ!
教室での出来事が蘇ってきて、一気に顔が赤く熱くなります。
そう言って前を見て歩き出した黒川さん。
「まっ、ちょ、あ…」
なんて言ったらいいんでしょうか!これがいわゆる好きバレってやつですか!?そんなこと言うんだったらせめて断りましょうよ!
いろんな気持ちが渦巻く中、レジに着いてしまいました。
黒川さんが買ったのはスカートだけ。
セルフレジにピピっとバーコードを読み込んでいく姿さえも輝いて見えてきます…。
なんか色々恥ずかしい…。
そのまま黒川さんの隣が空いたので、スカートと帽子を読み込んでお金を払いました。
わざわざ距離を空ける必要はありませんし、黒川さんの隣でカバンに服をしまいます。
私の買ったスカートを見て、黒川さんは目をぎょっとさせました。
「え?え、月城、それ買ったの?」
「?はい、そうですけど…あ、もしかしてどこかおかしいですか?」
「いや、全然」
そう言いつつもめっちゃスカート見てますけど!?
おかしいですかね…。
「足…出るくね?」
「ふぁっ」
足!?
く、黒川さん、そこ見ます?
「で、出ますけど…可愛くないですか?」
「ふーん」
そう言って黒川さんはそっぽを向いて先に歩いてしまいました。
あれ?私何か機嫌損ねるようなこと言いましたっけ!?
不安になりながら、何も話すことがないので、私たちはそのままフードコート前で待ち合わせることにしたのでした。

