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最悪、最悪、最悪…。
運動場のすみっこに逃げ込んだ私は、自己嫌悪に襲われていました。
立っていることもできず、へなへなと座り込みます。
「…はは」
無力感からの、乾いた笑いが漏れました。
あんなのだから私は嫌われるんです。
もう少し言い方があったでしょう?一方的に逃げてばっかりで、嫌われないように必死でいたら変になって、また嫌われる。
あの時もそうでした。
「ねぇねぇつむちゃん、今日はあそべる?」
「…え、えっと、どうだったっけ。誰がくるの?」
まだ幼い手でおさげにしていた髪をいじりながら、私は答えた。
誘ってくれたのは、神部あみちゃん。赤ちゃんの時からの幼馴染。
年齢が上がるにつれて、段々と距離が離れていった。
「よもちゃんと、みぃちゃん誘ってるよ!まみちゃんは、歯医者さん終わったらくるって!」
「あー…」
どうしよう。
ここで断ったらイメージが悪くなるし、でも私なんかが行ってもきっと気まずいだろうな。
幼いながらの脳みそで、必死に思考を回していた。
「え、えっと…」
「つむちゃん?」
空を見て考えるふりをする私を見て、不思議そうなあみちゃん。
しばらく経った頃、観念したようにあみちゃんは言った。
「もーいいや!ごめんねつむちゃん、無理にさそっちゃって」
そう言うと、他の友達の方へたたたっと走っていった。
嫌なことを思い出しちゃいました。
昔から、迷惑をかけないかだけ考えて考えて…。逆に、迷惑をかけるという始末です。
そんな私に比べ、黒川さんは…。
自由奔放で、相手に合わせるばっかりじゃなくって。自分の考えをしっかり持ってて、でも、本当の意味で人をえぐらない。
そして人気者。
私にないものばかりです。
友達は…しのくらい。
告白の仕方さえも分からないこんな私に、恋が成就するはずがありません。
「あ、つむぎー!ここ居たんだ」
すると、しのがやってきました。
運動場のすみっこなのに…。よく見つけましたね。
「ね、聞いた?今度カラオケいかない?」
「…あ……」
すでに聞いたんです、断りました…なんて、気の弱い私には言えません。こういうの、意外と言えないんです。
…どうしよう。行きたいな。
黒川さんが、新しい考え方を教えてくれたので、行ってもいいかな…という気持ちになりました。
「誰が来るんですか?」
「えー?えっとね、うちのクラスで企画してたからうちのクラスは過半数来るよ。あと、神部も来るらしい。知ってる?神部あみ」
「あ、あみちゃん…?」
「え、うそ知り合い?あのつむぎが神部のことあみちゃん呼びって!意外なんですけど」
「あ、いや、小さい時一緒だったので」
どうしよう。
あみちゃん…。
あの一件から、あまり話せていません。私が避けてしまっていました。
些細なことだけど、私にとってはとても苦い記憶の一つです。
で、でも、うちのクラスが過半数来るなら、喋る機会なんて、ないですよね…?
「で、来る?」
「あー、えっと…じゃあ、行かせてもらいます」
少しだけ不安を感じながら、そう言いました。

