大野、あたしの声、聞こえる?
あたしには大野の声が毎日のように聞こえるよ。
毎日青空が見れるのは嬉しいけど、やっぱり大野がいない世界は寂しいな。
そっちはどう?空、晴れてる?
あっ、雨が降ってないと生きられないんだっけ。
あの日のことを、大野は覚えているかな?
あの日、初めて会った日。
最初はウザい奴って思ってたけど、傘を貸してくれたり、あたしを守ってくれたり…。
悲しいことも辛いことも、大野とだから乗り越えられた。
そんな日々を、あたしは絶対に忘れないよ。
だからどうか、大野も忘れないでほしい。
あともうひとつ、大野に言えなかったことがあるの。
あたし、大野のことが好き。
本当は直接伝えたかった。
そばにいたかった。
だけど、それはもう叶わないの。
またいつか、雨が降る日に遊びにおいでよ。
ずっと、ずっと、待ってるから。
「紗英ー!」
「琴音!」
「へへっ、今日も早く起きれちゃったっ!」
大野が描いてくれた青空の下で、あたしは今日も生きていく。
だから大野も、また会う日までどうかお元気で。
END

