あの夏、キミが描いた青空


「今日はもう寝るか」



あたしのカラダを離した大野は、長椅子に横になった。



そしてあたしも長椅子に横になって、そのまま目を閉じた。







「おい、起きろ」



目を覚ました時、目の前には平松先生がいた。



あたしは長椅子で寝て、大野はいつの間に落ちたのだろう、床に寝転がってまだ寝ている。



「先生…」



起き上がろうとしたが、手に力が入らない。



頭も痛いし、何よりカラダがダルい。



「高熱じゃないか」



平松先生があたしのおでこに触れた。



昨日大野にされた時、実はドキドキしたけど、平松先生にされても何とも思わない。



「全く、お前らふたりして何してんだよ…。とりあえず、説教はお前の熱が下がってからだ」



その後平松先生は大野を起こした。



「ああっ?何だよクソジジイ」



寝ぼけているのか本心なのか…。



平松先生は怒ることもせず、呆れた様子でため息を吐いた。



「戻るぞ。早く起きろ」



何とか起き上がった大野。



きっと大野は朝に弱いタイプだ。



「高木、かなり熱がある。先生が連れて行くからお前はさっさと戻れ」



平松先生は大野に冷たく言い放って、あたしをおんぶした。



「…俺が連れてく」



平松先生におんぶされているあたしを見ながら、大野が言った。



「いい、先生が連れて行く。お前は先生の言うことを聞け」



それを聞いた大野は、平松先生に舌打ちをして出て行った。