雨がすごいし、一旦ここに避難しよう。
電気もついてないから中に人はいなさそうだ。
あたしは木の家で休むことにした。
外は完全に真っ暗になった。
これじゃあ今日はもうみんなの元へは戻れそうにない。
今頃先生はあたしを探してくれているのだろうか。
そんなことを考えていると、疲れから眠気が襲ってきて、いつの間にか眠っていた。
*
寒気がして目を覚ます。
ひとりだと怖いし心細くなってきたこの頃。
もう大野に対してのイライラはおさまっていた。
さっきはイライラし過ぎて考えられなかったけど、もしこのままみんなと会えなかったらどうしよう。
私だけこのキャンプ場に置いてかれたらどうしよう。
考えれば考えるほど不安になる。
雨に濡れて寒いし、何だか頭がふわふわする。
誰でもいいから来てほしい。
そう思った時、ドアが開いた。
私の祈りが通じたかのように、誰かが来てくれたのだ。
「高木!」
来てくれたのは、大野だった。
「大野…」
大野は走って駆け寄ってきた。
「さっきは悪かった…ってお前、熱あるじゃねぇか!」
大野があたしのおでこを触りながら言った。
あたしの隣に座る大野が、着ていた上着をかけてくれる。
「ありがとう。私こそさっきはごめんね。大野の気持ちも考えずに…」
「バカ。お前は悪くない」

