あの夏、キミが描いた青空


雨がすごいし、一旦ここに避難しよう。



電気もついてないから中に人はいなさそうだ。



あたしは木の家で休むことにした。



外は完全に真っ暗になった。



これじゃあ今日はもうみんなの元へは戻れそうにない。



今頃先生はあたしを探してくれているのだろうか。



そんなことを考えていると、疲れから眠気が襲ってきて、いつの間にか眠っていた。







寒気がして目を覚ます。



ひとりだと怖いし心細くなってきたこの頃。



もう大野に対してのイライラはおさまっていた。



さっきはイライラし過ぎて考えられなかったけど、もしこのままみんなと会えなかったらどうしよう。



私だけこのキャンプ場に置いてかれたらどうしよう。



考えれば考えるほど不安になる。



雨に濡れて寒いし、何だか頭がふわふわする。



誰でもいいから来てほしい。



そう思った時、ドアが開いた。



私の祈りが通じたかのように、誰かが来てくれたのだ。



「高木!」



来てくれたのは、大野だった。



「大野…」



大野は走って駆け寄ってきた。



「さっきは悪かった…ってお前、熱あるじゃねぇか!」



大野があたしのおでこを触りながら言った。



あたしの隣に座る大野が、着ていた上着をかけてくれる。



「ありがとう。私こそさっきはごめんね。大野の気持ちも考えずに…」



「バカ。お前は悪くない」