あの夏、キミが描いた青空

今日も柏木さんたちにあれこれされて、散々な目にあった。


「はぁ…」


最近はため息ばかり出る。


あたしの心はもうボロボロだ。


だけどあたしは、決して体調不良以外で学校を休まなかった。


何故なら、女手ひとつであたしを育ててくれたお母さんに、これ以上心配をかけたくなかったから。


卒業するまであたしが耐えればいいだけ。


ただ、それだけのことなんだから。





朝、今日の天気もやっぱり雨だ。


今日も教室に入った瞬間から、いじめが始まった。


あたしの机に落書きがされていたのだ。


「バカ」「デブ」「クソ女」


色んなチクチク言葉が書かれていた。


あたしは雑巾を濡らして擦った。


それを見て、みんな笑っている。


いつの間にか女子だけでなく、男子まであたしを笑うようになったのだ。


そして、琴音ともだいぶ距離ができていた。


あれだけあたしと仲が良かった琴音だが、今はもう別の女子のグループに入っている。


楽しそうな笑い声。


あたしを笑う声。


いつの日か、あたしは孤独になってしまった。


必死に涙を堪えて、机の文字を消した。


何度も何度も擦って、やっとの思いで全部消えたのだった。