でもよく考えると、ニュースの大事な場面で嘘をつくわけがない。
もしかしたら、さっきの話は本当だったのかもしれない。
あたしは気になってスマホを手に取った。
そしてさっきのニュースについて、検索をかけた。
でもやっぱり、
「一年…」
どのサイトを開いても、『前代未聞、この雨は一年続く』そう書いてあった。
土砂降りの雨がこのまま一年も続くのは勘弁してほしい。
このままだと、いずれ洪水してしまうだろう。
もしかしたら一年後、この国は湖になっているかもしれない。
「どうにかならないかなー」
晴れ女や晴れ男…そんな都合のいい人はいないか。
天気だから、結局はどうすることもできないのだ。
そんなことを考えているときだった。
『ドォォォン』
いきなり大きな音がして、窓の外を見た。
すると、
「なにあれ」
カーテンの隙間から薄ら、近くの公園の時計台が光っているのが見えた。
あんなの、今まで一度も見たことがなかった。
雷でも落ちたのだろうか。
気になったあたしはカーテンを開けて、しばらく窓の外を見ていた。
しばらくして、傘を持たずに歩いている男性があたしの家の前を通った。
あたしと同い年、いや、先輩だろうか。
その男性は、確かにあたしが通う学校の制服を着ていた。
何より、こんな大雨の日に傘を持たないなんて…。
「変なの」
学校内で見かけても、絶対に関わらないでおこう。
そう心に決めて、カーテンを閉めた。

