両手いっぱいの、大好きを。

「ん?」

「虫」

「え?むむむむむ、虫いいいーっ!?」

虫が大の苦手な私は、悲鳴という名のクソデカボイスを発した。

「あ、愛里清ちゃん…声デッカ…」

虹くんが耳をふさいで言う。

「あ、ごめんっ」

廊下を駆け抜けていった、先輩までもがこっちを見た。

「す、すみませーん…」

う…恥ずかしっ…