両手いっぱいの、大好きを。

「捺穂さん、俺ら、委員会の仕事あるから、また今度」

「ちょっと待って」

捺穂さんが、少し切なげに虹くんを見て、言った。

「捺穂さんじゃ嫌。捺穂って呼んでよ」

「え、いや…それはちょっと無理」

「そっか、分かった。じゃあ、委員会頑張って!夏凪くんっ、愛里清ちゃんっ」

「じゃ」

「ありがと、バイバイ」

虹くんに続き、私も別れを告げる。

「行こっか、愛里清ちゃん」

「うん!」

そう言い、また虹くんは私の手を取った―――。