大好きなキミと365日の恋をする

扉がガララと音を立てて開き、あの、聞きたくない声が教室に響いた。


「虹ーっ!!ちょっと話そーよ!」


花美ちゃんの、あざとさ+可愛さ全開の声に満面の笑みに、ほとんどのクラスの男の子たちは目がハートになっている。


それに加え女の子たちは、「はわわっ……花美様だっ…!今日もお美しいっ!」と花美ちゃんに完全に(とりこ)状態。


その一方、虹くんは表情筋が死んでいるような顔。笑ってないし、なんか呆れてる感じ。


その時、花美ちゃんとばっちり目が合った。


「あ…愛里清ちゃんだ!ちょっと来て!」


と言って、花美ちゃんはおいでと言うように手招きをした。


花美ちゃんの笑顔は、いい感じはしない。


なんだか、わざとやっているような…


その笑顔の裏には、何か良くないものがあった気がするけど、きっと気のせい―――。