両手いっぱいの、大好きを。

朝、7時30分に、私湖宮心結は家を出た。

そして、7時37分の電車に乗って、7時50分前後に学校に着く。

先生には、いつも『早すぎる』って言われるけどね。

だから、いつも暇で、寝てる。

ーガラガラッ

扉が開いた。

その音とともに、顔を上げる。

ドアの向こうに立っていたのは、

「……夏凪」

「え、ちょ湖宮ちゃん。何そのゴミを見るような目は?」

「愛里清は」

「いない」

「何で」

「分かんない」

分かんないわけないでしょ…っ!

「愛里清からL○NEで聞いたよ!夏祭りでしょ?」

つい、怒りの矛先がわからなくなって、声を荒げてしまう。

「花美に、告られた」

「…っ、はぁ!?」

なるほど、分かった。

原因は、花美ってことね…