両手いっぱいの、大好きを。

「虹とは、どうなの?これからは協力するから」

「いや、何か…変わってない、かな」

つい、嘘をついてしまった。

虹くんの好きな人は花美ちゃんだって、思ってるから…

「そっか。でも、1つ分かっといて。」

そう花美ちゃんが言った時…

ー陽晴ヶ丘花屋敷〜陽晴ヶ丘花屋敷〜
 陽晴ヶ丘中学校、高等学校、または小児科ひばりにお向かいの方は、お降りください〜

最寄り駅に着いた。

扉が開き、花美ちゃんが1番に外へ出て、こちらを振り返った。

「あんたが逃げたら、虹が取られるってこと。」

そんなの、私が1番分かってる―――。