両手いっぱいの、大好きを。

夏祭り。花火がフィナーレに近づいた。

去年まで虹と一緒に見てた穴場に向かう。

誘って、くれなかった。

きっと、“あいつ”と行っているんだろうと考えると泣きそうになる。


『…虹。…好きっ!!』

『っ…俺、花美のことは―――』

『花美!!行くよっ!!』


あの時、祐香は何で…

答えは分かってるけど、聞きたかった。

自分の耳で、聞きたかった。

ードッドドーン…

フィナーレの虹色の花火。

それと同時に、穴場に着いた。

そこにいたのは、やっぱりあの2人。

私の初恋は、終わったんだ―――。