両手いっぱいの、大好きを。

「虹くん?何か言った?」

「いや、何にも?そーだ、何食べる?」

私たちの周りには、屋台がズラリ。

食いしん坊な私は、海老せんとか、フランクフルトとか、
そういうこってりしたものに目が行ってしまう。

虹くんの前でそんなものを食べる姿なんか見られたら、『え…』って思われるかもっ…!!

そのために、何か可愛いやつ…

あ!

「りんごあめにするっ!」

これなら!

「ん。じゃあ買ってくる…って、ダメだな…」

「え?買ってこようか?」

「もっとダメ。また、変な男に捕まっちゃうよ?」

「………っ!」

虹くんはそう意地悪に笑い、私の手を優しく握った。

「一緒に買いに行かないと、ね?」