両手いっぱいの大好きを。

ーキーンコーンカーンコーン…

運悪くチャイムが鳴ってしまった。

あーあ…話しかけるチャンス逃したなー…

とか思ってぼんやりしていたその時…

「はいみなさんおはようございます!1限目は社会ですね…じゃあ今日は、
ちょっと小5の復習をしますねー…『平将門の乱があった年号は?』胡依さんどうぞー」

う、嘘!?私!?「っぇ…ええと…うう、分かりませんっ…」

周りからくすくす笑う声が聞こえる。

「頭悪…」とか「勉強してなさすぎじゃね?」とか…

耳をふさぎたくなるような悪口だらけ。

「935年。939年と言っているものもあります。」

虹くんが『頭脳明晰』ということを証明しているような答え。

「すっ、素晴らしいですっ!夏凪さん!!さすが成績トップ首席入学頭脳明晰成績優…」

せ、成績トップ!?すごいな…

「先生話が脱線してます。」

的確ですね、虹くん。

「あら失礼。で…胡依さんは、もっと勉強しましょうね!」

で、何で私にまた話が戻ってきちゃうの!?

「〜〜〜……」

先生の説明不足な授業が終わり、あっという間にお昼休みに。

「っ…ぅああ…」

私はいろいろ込み上げてきて、机にベターっと突っ伏せた。

「なーによそんなうなり声あげちゃって。あの授業のことー?」

う…図星だ…

そう心結と話してお弁当を食べて、お昼休みがあと10分弱になった頃…