大好きなキミと365日の恋をする

「虹いるー?あれっ!?いないっ!?」


そんな可愛らしい声が、教室に響く。


周りから、「相変わらず橘さんって可愛いなー」とか、「モデルみたい」って声が聞こえてくる。


彼女は(たちばな)花美(かよ)


1つ隣のクラス、2−Bにいる。


容姿端麗、いわゆる絶世の美少女だ。


ぷっくりとした桃のような唇に、明るめのサラサラのロングの髪。それにぱっちり二重の小顔だ。


虹くんと並べば、まさに美男美女。


幼馴染でもあるらしい。


花美ちゃんがいる限り、私の恋は、絶対叶わない。


その時、虹くんが帰って来て、私とばっちり目が合った。


私は、つい目を逸らしてしまった。


でも、関係ない。キミは花美ちゃんがいるんだから……。


目を逸らした一瞬、虹くんが少し悲しそうな顔をしたのは、多分気のせい。