両手いっぱいの、大好きを。

「こ…虹くん、の…っ、バカ…っ」

「え…?」

「あの人…誰なのっ…?新しい彼女…?」

…は?あー、髙田さんか…

やっぱりあの音は、気のせいじゃなかったのか…

「ただの友達だよ」

「嘘…だって…告白されてたじゃん…」

「断ったよ」

そう答えると、愛里清ちゃんは目を見開いた。

「え…嘘っ…」

「嘘じゃない。本当だよ」

「ごめっ…私、勘違いして…」

そりゃそうだよ。俺が、悪い。

「いいよ。夏祭り…一緒に行こ。」

「うん…っ!」

愛里清ちゃんは、そう言って俺を見上げ、微笑んだ―――。