両手いっぱいの、大好きを。

補習最終日の今日。

思わぬ出来事が起こった―――。



朝、いつもより早く起きれたから、早めに学校に着いてしまった。

「愛里清ちゃんは…まだ、か。」

いつどんなときでも、愛里清ちゃんのことを真っ先に気にしてしまう俺は、やっぱり…

「………っう………っ……」

右側から、女の子の泣く声が聞こえた。

何だ…?

右を向くと、そこで泣いていたのは、顔も知らない子だった。

誰であれ、泣いている子は放っておけない。

俺はその子のもとへ駆け寄り、目線を合わせるため、しゃがみこんだ。