大好きなキミと365日の恋をする

*  *  *


4日目、私も自力で解けるようになった。
※応用問題は説明がいるけど。


補習最後の日まであと2日。


シャーペンをカリカリ走らせていると、隣から視線を感じた。


視線をノートから虹くんに移すと、虹くんがこちらを見つめてて。


それにびっくりしたと同時に、顔の温度が少し上がった。


「虹くん、どうしたの?」


そう聞くと、虹くんはジーパンのポケットから、スマホを取り出し、なにか調べ始めた。


そして、私に『夏祭りのホームページ』を見せてくれた。


「行かない?一緒に。」


去年までは、心結といっしょに行っていたので、違う人と行くのは虹くんが初めて。


「ええーと、誰か誘ったほうがいいかな?ち、千輝くんとか!」


そう言ったら、虹くんの顔が固まったように見えた。


「え…っ、愛里清ちゃん、もしかして俺と2人で行きたくない?」


「いや、そんなことないよっ…!ていうか、虹くんは私と2人でいいの…?」


虹くんは、優しそうに微笑むと、


「うん。愛里清ちゃんと“2人”で行きたいな。」


「っ、…!」


いちいち『2人』というワードを強調して言ってくる虹くんは、やっぱり意地悪。


「わ、分かった…!」


「じゃあ、いつもの駅で集合ね。」


「うんっ!」


まさか、こんな楽しくなるはずの夏祭りの前に、


胸を締め付けられるような気持ちになるなんて、


まだ、知る由もないの―――。