大好きなキミと365日の恋をする

「あ…すみません、今入ったらダメな感じでしたか?」


虹くんだった―――。


「いえいえ、大丈夫よ。今話が終わったところだから。」


「そうですか。」


虹くんはまだスクールバッグを持っている。


おそらく、まだ家に帰っていなかったのだろう。


虹くんが、私が座っている席に近づいてくる。


今気づいたけれど、ここ、虹くんの席じゃん。


「……愛里清ちゃん、これ…」


「あ…うん。補習なっちゃって。進級も危ないんだって…」


あ!何してんだ私!虹くんに自分の悪いところを堂々と言うなんて!


「そっか………、先生。この補習、俺も受けさせてください。」


えええええええっ!?


「え…ちょ、なっ、夏凪さんは成績トップだから受けなくても大丈夫よ!?」


「いえ。これ、任意ですよね?」


「うぅ…分かったわ。はい、これしおりね。」


「ありがとうございます。」


「じゃあね、2人とも。」


「「さようなら!」」


月寄先生が、教卓に置いていた教材を手に取り、スタスタと教室を出ていった。


少しの間の後、先に口を開いたのは私で。


「ねぇ虹くん。何で補習参加したの?」


「愛里清ちゃんが悲しそうだったから。」


え…?私の、ため……?


「でっ、でも!それじゃ虹くんに迷惑が…」


「いいの。愛里清ちゃんは気を(つか)いすぎなんだよ。」


「でも…」


「愛里清ちゃん、もっと俺のこと頼ってもいいんだよ?」


サラッとそういうことを言わないでほしい。


ものすごく、心臓に悪いから―――。