両手いっぱいの大好きを。

「お前のせいでいつまでも!!虹と結び合えない!!
ぜんっぶ!お前のせいなんだよっ!!」

「あの…花美ちゃんっ、落ち着いて…」

「落ち着けるかよ!!全部全部、お前さえいなきゃ!!
もう…花美と虹を…邪魔しないでよぉ…!」

「っ、ぅあ…いい、加減っ…じゃま、しない…でっ…!」

「花美…」

祐香ちゃんは、床にへたり込んだ
花美ちゃんの頭を撫でながら、
私をギロリと獣のように睨んだ。

「っ、ゆう…か、っ…」

花美ちゃんは急に立ち上がり、私の目の前にやってきた。

「あんたさえ…いなければーっ!!」

そう言い、手を大きく振り上げた。

な、殴られるっ…!

そう思い、目を瞑って覚悟を決めたとき…

ドッ、ドッと言う(せわ)しい音が近づいてきて、扉がガラッと勢いよく開けられた。