両手いっぱいの大好きを。

脳内で再生される、あの記憶、声…

『虹は、私のことが好き。もちろん、
私も虹のことが好き。だから…
諦めて?愛里清ちゃん。』

そんなの、分かってる。けど…

諦められないの…。

いつものように、お昼休み、ガララと扉が開く。

「愛里清ちゃん、ちょっといいかな?」

…いつもなら、虹くんの名前を
呼んでるのに、今日は私。

何か、したかな…。

「っ、う、うん…。」

逆らうわけにもいかない。

されるがまま空き教室に連れられ、
鍵をガチャッと閉められる。

…怖い…っ

「あのさ、虹とこないだ出かけたよね?」

えっ…、何でそれを…!

「なん…でっ、⁉︎」

「言ったよね、諦めてって。虹は、私が
好きなの。だからー。」