両手いっぱいの大好きを。

なんとなんと、虹くんにスイーツのお店に誘ってもらいました!!

「じゃあ、この春いちごのケーキにする!」

「分かった。すみません。この、
春いちごのケーキとアイスカフェラテを
1つずつお願いします。」

アイスカフェラテ⁉︎大人だなぁ…

「今、カップル限定のサービスを
しておりまして、カップルの方だけ、
1000円引きになります。そして、ランダムで無料のお菓子の
入った小包がお一人様につき1つ、ついていますが
いかがなさいますか?」

カカカカカカカップル⁉︎

「すみませんちが「お願いします」

………、え?

「そうでしたかーっ!お幸せに!
では、少々お待ちください!」

そう言い残して、女の店員さんは去っていった。

「あ、あのぉ…虹、くん?」

名前を呼ぶと、虹くんの整いすぎてる顔がこちらに向いた。

「ん?なぁに?愛里清ちゃん。」

『なぁに』じゃないよ…

「私達、カップルじゃないのにっ…!」

「えー…いいじゃん。別に。周りからはそんな感じに見えてるだろうし。」

「っ、なっ…!」

周りからって…!

「…まぁ、そんなの口実だけど。」

…?どういう、こと?

「本当は、そうなりたいからなんだけどね…」

ーその囁きが、私の耳に届くことはなかった。