両手いっぱいの大好きを。

夏凪虹。
私が、出会ってからずっと追いかけ続けた男の子。
そんなあなたに裏切られた私の気持ち、分かりますかー?

『じゃーねー、頑張れよ〜』

祐香の言葉が、胸に引っかかる。

私は、2人の後をつけることにした。

「愛里清ちゃんって、甘党?」

「そうだよ!虹くんは?」

「俺はどちらかと言うと苦い方が好きだね」

「へぇ〜!そうなんだ!大人だね〜」

っ…

胸がナイフで刺されたように痛い。

えぐられる感じがする。

悔しい…悲しい…。

「着いたよ、愛里清ちゃん。」

「うわぁ…!きれいなお店!」

「でしょ。」

そう楽しそうに、2人は店の中に入っていった。

覚悟しておいて、胡依愛里清。

負けないから、私ー。