爆走令嬢アンナの「規格外」な無双劇 〜婚約破棄され失恋しましたが、私の物理(拳)でどうにかします〜

それから、着実に競技大会に向けて準備が進められていった。

競技大会の二週間前からは午後の二コマの授業が競技大会の練習時間に変更。

わたしは出る競技が四つもあるから、毎日色々な練習を行き来して更にはトーナメント出場者の特別練習が放課後に行われて、ヘトヘト。

しかも、担当はザック先生で、気合が入っているのか物凄くスパルタ指導。

ダメ出しを多くされ、気持ちもズーンと落ちてしまうこともしばしば。

そして、今日は競技大会前日。

今日は午前に競技大会の予行が行われ、大まかな流れや動きが確認された。

午後からはいつも通りで、最終日だからかいつもよりみんな気合が入っているらしく、繰り返し練習。

そして、放課後練習までもスパルタ度が増して、いつもより身も心もへとへとになった。

帰りは、現在一緒に放課後練習を受けていたシェイド君に支えてもらいながら、寮棟に向かって歩いている。

シェイド君も同じように四つの競技の練習をしているはずなのに涼しい顔をしている。

「シェイド君……なんでそんなに平然としてられるの……?疲れているように見えないんだけど」

自分よりも高い身長のシェイドくんを見上げながら疑問を問いかける。

すると、「カイルといるほうが疲れるから、こっちのほうがマシだ」と言われた。

その言葉に少し納得してしまうわたしがいた。

「着いたぞ……男子は女子寮に入れないからな。ここで俺は終わりだが、大丈夫か?」

少し心配そうに眉を下げるシェイドくんを見て、わたしは笑顔を作った。