爆走令嬢アンナの「規格外」な無双劇 〜婚約破棄され失恋しましたが、私の物理(拳)でどうにかします〜

「全学年トーナメントには、きっとあいつ…ゼノも来るわ。対戦して、ぎゃふんと言わせてやりなさい」

リリィの言葉に、胸が大きく波打った。

た、確かに……学年一位のゼノ様が、こないわけがない……。
わたしは長期休業の間、ゼノ様に見てもらうために特訓したんだもの……ゼノ様と、戦いたい!!

そう強く思い、わたしは手を挙げた。

「せ、先生!わたし、やりたいです……!このクラスを、全学年トーナメントで優勝に導きたいです!」

わたしは、少し言葉を変えてそう言った。

先生の目をしっかり見つめ、本気度をアピールする。

「そこまで言うんだったら……リリィ山の話を聞く限りは、僕が知ってるよりもアンナさんは強くなっているからね……」

パトリック先生はその言葉を繋げるように「それに」と言う。

「このクラスで、ステラを持ってる数少ない生徒の一人がアンナさんだからね。お願いするよ」

先生は微笑みながらそう言った。

その言葉に、わたしがステラを持っていることを知らなかったリリィとセルシアちゃん以外のクラスメイトが声を揃えて、「えーーーーーーー!」と叫ぶ。

そして、授業終わりに「師匠!ステラ持ってたんですか?!」とカイル君に問い詰められ、それがシェイド君によって止められたのは言うまでもなかった。