爆走令嬢アンナの「規格外」な無双劇 〜婚約破棄され失恋しましたが、私の物理(拳)でどうにかします〜

通信機器を開くと、パトリック先生から競技の細かな説明とアンケート形式のメッセージとが届いていた。

メッセージを開き、まずは競技を確認する。

個人競技はクラス代表の競技以外でも、十種類以上ある。
グループ三〜七人くらいでやるやつが殆どって感じ……。

というか、種類多すぎない?!

ざっくり読んだだけでも競技数はたくさんあって、思っていたより大きく特別なイベントだということが分かる。

個人競技もグループ競技も魔法を使わなければいけないものの方が多いけど、魔法を使わずにできそうなものもある。

旗取り防衛戦、障害物競走、他にも借り物・人競争、騎馬戦なんかもある。

もう一つのメッセージには、第一希望、第二希望、第三希望と書かれてあり、そこに入力して転送できるようになっている。

どうしようかと悩んでいると、リリィが「どうする?」と声をかけてきた。

「悩んでる……個人戦も楽しそうだけど、チーム戦もいいよ…」

そう呟くと、今度は前の席に座っていたカイル君が勢いよくこちらに振り返る。

「師匠!これとか楽しそうじゃないですか?魔法具鬼ごっこ!」

通信機器をこちらに見せてきながら、目を輝かせる。

「カイル、それは代表者だけだ。ちゃんと見ろ」

瞬時に隣に座っていたシェイド君にツッコまれ、シュンと肩を落とすカイル君。

いつも通りのやり取りに、思わずクスッと笑いながら自分の通信機器をサイド確認する。