爆走令嬢アンナの「規格外」な無双劇 〜婚約破棄され失恋しましたが、私の物理(拳)でどうにかします〜

「アンナ、知らないの?……って、アンアは今年の中等部からの入学だったわね。競技大会っていうのは、学年ごとのクラス対抗で競い合うイベント。初等部からあったわ、確か。全学年対抗の競技もあれば、学年ごと対抗の競技もあるし、個人、グループ、色々あるわ」

リリィのその説明に、「へ〜」と感嘆の声を漏らす。

「は〜い、静かに〜」

その直後、パトリック先生の緩い声が教室に響き、静かになった。

「大体の人は知ってると思うけど、中等部から来た子もいるから改めて説明するよ〜。まず基本的に学年ごと対抗で点数なんかを競い合う。競技も学年ごと対抗が多いけど、全学年対抗の競技もあって〜、競技は大きくわけて三種類。個人競技、グループ競技、クラス競技で、それぞれ個人とグループは必ずどちらか一つは出るんだぞ〜。個人競技はいくつかクラスの代表者が出場するやつがあるからそれは後でで……大まかな内容はこんな感じかな?」

ゆる〜く説明を終えたパトリック先生は、バインダーに挟まっていた紙をペラリとめくる。

「今日はアンケートと、その集計で競技決定までやりたいから、協力お願い〜。まずは、通信機器にアンケートのメッセージを送るから第三希望まで書いてこっちに送信して。あ、あと、一つずつ以上出るやつも出てくるから、そこ分かっといて〜〜」

パトリック先生はそう言いながら通信機器を操作すると、通信機器がピコンという音を鳴らす。

それを合図かのように、教室のあちこちでピコンピコンと音が鳴った。